No.135 (「戦間期のイギリスとフランス」)  : 

「W.W.T後の英・仏それぞれの『左』政権とはどのようなものか?」

1924年、英では労働党のマクドナルドが自由党の協力を得て首相になった。
仏でも同年、フランス社会党が中心となった左派連合内閣が作られている。
この二つの内閣は、同年ソ連を承認し、国際協調の流れの中で大きな役割を
果たした(たとえば仏外相ブリアンの活躍によるロカルノ条約)。

<評価の観点>
関心・意欲・態度:

現在でも二大政党の一方を担っている左派政党、イギリス労働党とフランス
社会党それぞれのルーツについて、大きな関心を持って学習に臨んでいる。

思考・判断:

イギリスは労働党内閣、フランスは社会党中心の左派連合内閣だからこそ、両国
が相次いでソ連を承認したことを的確に判断している。

資料活用の技能・表現:
戦間期20年間の年表で、戦後混乱期から相対的安定期への移行期に注目し、
英仏両国によるソ連承認が、当時の国際協調ムードやソ連の新経済政策など
を背景としていることを把握している。

知識・理解:
ソ連誕生を背景とした労働運動の高まりの中で、イギリス・フランスそれぞ
れに成立した左派政権と、それが経済政策に失敗したために生まれた挙国一
致内閣について、両者を比較しつつ理解を深めている。